幻想世界神話辞典 〜
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現在のモンゴル民族は、モンゴル人民共和国にハルハ民族(人口の75%以上を占める)、ボリヤド(ブリャートはロシア語)、 ドルベト、ダリガンガ、バヤト等のモンゴル系少数民族が、中国各地にダフール、トンシャン、ボウナン、トゥー、オイラド民族、 バイカル湖付近のボリヤド民族、興安嶺西方のホロンバイル民族などがある。 モンゴルの語源はモングケ・ゴウル(永遠の河)であると信じられているという。これはモンゴル族の故地であるオノン川の 源流モングとの関連性を指摘した学説らしい。 一説には「落ちぶれた、単純な」、あるいは「愚か」を意味するというのは否定されている(イランの史家ラシード・ウッディーンが 1310年に著した「集史」の記述が出典らしい)。自称に否定的な意味があるのは不自然であるから当然だろう。 ゴビ沙漠(ゴビはモンゴル語で沙漠)の北、ブルハン山から流れるシルカ河流域の小部族の自称であり、言葉自体は新しく、 中国の唐代の史書「唐書」に蒙兀(モウコツ)と記されているものが初めてらしい。 モンゴルでは一般に精霊信仰でシャマン的な聖職者によって祭祀が行われていたようだが、 16世紀にサン・ゲエ・キ・テン・パ(ポェ・パ語で仏教のこと。ラマ教は外国側の呼称)がはいってからは、仏教僧が行うようになった。 モンゴルの伝承については、バイカル湖周辺のボリヤドにまとまった量の神話が残っていた。18世紀頃にバイカル東側が仏教圏になり、 西側はギリシア正教が広まった等外部の影響が近世まで少なかったためだと思われる。 制度上の国家等に関係する事項 モンゴル国旗は、中央の青がモンゴル人の信仰の中心である「永遠の蒼天」、両側の赤が繁栄と発展を表しているという。 旗棹側の赤地には、民族の団結、国家の独立と主権、幸運を象徴する金色の伝統的紋章「ソヨンボ」を配する。 関連項目一覧
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