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フジワラノヒデサト 藤原秀郷 ふじわらのひでさと (俵藤太) >>関連項目一覧


俗称、俵藤太(たわらとうた、たわらとうだ)とも。日本の歴史伝承、平安時代中期の武官。関東の豪族。 平将門討伐、近江の大ムカデ退治等で知られる武将、英雄豪傑。 将門討伐の功で従四位下、下野(しもつけ)・武蔵二ヵ国の国司、鎮守府将軍に叙せられた。 源経基、平貞盛らとともに軍事貴族として中央進出の道を開いた。


生没年未詳の人物。 父は魚名(うおな)流藤原氏の系譜を引く下野大掾村雄(だいじょうむらお)、 母は下野掾鹿嶋(かしま)の女(むすめ)と伝わる。
下野(現・栃木県)の土豪として勢いを振るい、 916年(延喜16)に一族17人とともに配流、その後も乱行があり糺勘されたが、 軍略に優れ、平将門の乱を、940年(天慶3)2月、下野掾・押領使(おうりょうし)として平貞盛らと 下総北部(茨城県)に出陣し、将門を討った。

平安中期の藤原千晴(ちはる)が安和(あんな)の変(969年)に 坐して(罪を被った[流罪])中央政界からは後退するが、子孫は北関東・奥羽の各地に広まり、小山、結城、 下河辺(しもこうべ)、足利、亘理(わたり)などの各氏として発展した。

百足(むかで)退治の伝説は、「俵藤太物語」等で有名。
琵琶湖の竜女の願いにより三上(みかみ)山の、 山を七巻きもする大むかでを弓で退治したしたという説話。 後世、文学・演劇の主人公として広く親しまれている。

毛抜太刀という名刀の持ち主だったとも伝わる。 この刀の名前は刀の作り意匠からの由来で 茎(なかご)が柄と一体の「共作り」で、毛抜きに似た透かし彫りがある。 鞘以外すべて金属製の刀。

参考文献・出典
・[図解]武将・剣豪と日本刀 (笠倉出版社)
・日本大百科事典(小学館)
・大辞泉(JapanKnowledge)


 
関連項目一覧
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