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リットゥ (マルドゥックの炎の剣)

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バビロニアの神話伝承。マルドゥク、マルドゥーク神の炎の剣だという。 神話では、マルドゥーク神は手に雷を持っている描写がある。

この説は、1880年のF・レノルマンLenorumant「聖書による歴史の起源」を参照されたい。
(中世、近世ヨーロッパを通しての知識で古代バビロニアの正しい伝承か疑問もあるが)
マルドゥックの武器は炎の剣であり、炎の先が周りについた回る円盤に類似するという。
これはリットゥと呼ばれ、名前の意味は「炎」である。
ヘブライ語の炎「ラハット(ハット)」と同じであるという。

そしてこの炎の剣リットゥは、智天使ケルビムとともに エデンを守るために置かれた剣の炎(ラハット・ハヘレヴ・ハミトゥハペヘット)の原型のようである。

参考資料
・屍鬼二十五話(ソーマデーヴァ:著 上村勝彦:訳 平凡社)

 
関連項目一覧
バビロニア (文化地域)
マルドゥーク(マルドゥック) (バビロニア:神,主神)
ラハット・ハヘレヴ・ハミトゥハペヘット(炎の剣) (ユダヤ,キリスト教:聖書,エデン)
武器 (大項目)

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