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ラーマカムヘン王 Ramakhamheng >>関連項目一覧


ラーマカムヘーング王とも。タイの伝承、歴史。在位1277-1317年。タイ文字を創案し、初めて使ったといわれる王。

王の御世に完成されたらしい散文体の「ラーマカムヘン王刻文」は、 全篇に均整と対比、平衡と調和の美を備え、明晰にして簡潔なその筆致と相俟って、一種の韻律美に輝いている、 という賛辞もある。

碑文(ラーマカムヘン王刻文) 「ラーマカムヘン王の時代、スコータイの国は繁栄していました。 水の中には魚がおり、田には稲があります。 国王は臣民に通行税を徴収しないで、商売に従事するのに臣民は 自由に牛をひいたり馬に乗ったりしました。 象を売りたい者は象を売ります。 馬を売りたい者は馬を売ります。 銀や金を売りたい者はそうします」

「海も磯辺も大洋も これみな総て 王が領土 陽が昇る頃、四辺の地と海 悉くこれ王が所有」

「門のところに鐘が吊るしてあります。平民が誰かと争いごとを 起こして、統治者である国王に事件を訴えたいなら簡単です。つまり、 その人は出掛けて行って国王が門に吊るした鐘を鳴らせばいいのです。 ラーマカムヘン王はそれを聞くと、その訴えた人を呼び入れて事情を聞いて、 その理由を調べてから公平に判決します。このような国王を、スコータイの国民は称賛しました」

これが事実そのままであったかどうかは、移住をすすめる宣伝であったとか 自由市場・通行税停止はあったという説、両方意見がある。

また古刹のポー寺院に刻まれている「プラ・ルアン王金言集」には「スコータイの創造者プラ・ルアン王…」 とあるが人々は全スコータイ王にプラ・ルアン王を冠するという。
この金言集も14世紀初頭の成立とみられ晩年のラーマカムヘン王のものではないかという説もある。
「幼にして学を修むるに貪欲であれ 大にして財を求むるに恬淡であれ」など



 
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