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ツヌガアラシト 都怒我阿羅斯等 つぬがあらしと >>関連項目一覧


于斯岐阿利叱智干岐(うしきありしちかんき)とも。日本の神話伝承、日本書紀の垂仁天皇の箇所(垂仁紀)にでてくる。額に角のある者が、 崇神天皇の時代に 越の国の笱飯の浦、けびうら(福井県の敦賀)ついた。それで角鹿(つぬが)という地名になったという。
大加羅(おおから)国の王の子、都怒我阿羅斯等だという。日本に聖王がいるというので来たが穴門(あなと 長門)の王に 他の国にいってはいけないといわれたが人となりから王ではないと退出したが道が分からずやってきたという。

天皇の崩御があり、垂仁天皇に三年仕え、国に帰りたいかと天皇に聞かれ、帰りたいと答えたので、 もし、道に迷わず来たなら先皇に会えただろうから御間城(みまき)天皇の名をとって国の名とせよ、というので みまな(任那)の国になったという、と日本書紀では伝える。日本と朝鮮双方でこのような人の行き来した神話伝承がある。

また都怒我阿羅斯等が自分の国にいたとき黄牛(あめうし)を飼っていた云々という物語もある。

能登では朝鮮・新羅の王子がに上陸しこの地方を平定して守護神と祀られ、熊甲神社では、 久麻加夫都阿良加志比古(くまかぶとあらかしひこ)・あらかしひこ神、と、つぬがあらしと神の二神を祀っている。 地元で朝鮮神様と呼んでいる。

参考資料
・日本書紀(上) (宇治谷孟:著 講談社) ・族譜 (平凡社)
・大辞泉(JapanKnowledge)


 
関連項目一覧
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韓国朝鮮 【文化地域項目】

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