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ブラウニー brownie >>関連項目一覧


ブリテン(イギリス)の伝承、フォークロア(folklore民間伝承)にでてくる、気のいい茶色の小妖精、小人。家事の精霊。 茶色い毛むくじゃらとか、裸とか、茶色のぼろ服を着てるとか、鼻がなく鼻孔だけ2つあるとか、手に水かきがあるとか、親指以外の指が くっついているなど地域で伝わる特徴が異なる。
名前もずばり「茶色brown」に由来。スコットランドやイングランド北部の伝承らしい。 家と納屋に住み着く。ブラウニーのいる一族は幸運をもたらす存在としてブラウニーを誇りとし、失うことは大きな損害だった。 (まるで座敷わらしである)

勤勉で、夜間に農作業や家事をこっそり手伝ってくれるという。助産婦をつれてくるのに馬に乗ったりもするらしい。
または「スコットランドで古い農家にたびたび訪れることになっている慈善的なゴブリン」という記録が 1510年代にあるようだ。(美しくない妖精はたいていゴブリンと呼ばれてしまうふうがある) イングランド南部ではロビン・グッドフェローであるという。
コーンウォールではミツバチの守護霊としてのブラウニーがある。(後述)
名前の綴りも多数あるので文末に列記する。

普段はキレイにしてくれるのだが、時々、部屋をいたずらっぽくちらかすこともあるという。 また家の外にいるとイライラしていたずらしやすいという。
これはブラウニーが仕事のあら探しや侮辱を嫌い、怒ってするようだ。怠け者の使用人や職人をこらしめるためらしい。 「きれいになってないな」などの言葉は厳禁である。

ブラウニーへの贈り物に、極上のクリームひと鉢や、焼き立てパンやケーキとミルクを手の届くところに置いておく。 しかし、同情をしたり、新しい服、布のスーツなどを仕立てておいたりすると怒って 、服を着て出て行き二度と戻らないという。

いわゆる、寝ている間に仕事を助けてくれる小人さん、である。家霊的である。
このような小人、妖精はヨーロッパや世界各地でみられる。

コーンウォールではブラウニーがいるとミツバチがはやく、たくさん住み着く(養蜂の助け) などあるという。初夏蜜蜂のあるまる頃、農場のおかみさんは、この目に見えない一種のブラウニーを呼んで 蜂たちを巣箱に安全に集める手伝いをしてもらう。

アメリカでは同名のお菓子が有名のようだ。

・ブラウニーの綴りは数多くある
Broonie
Browney
Brouny
Browny
・記録のある特定のブラウニー
エイケン・ドラム
ミグ・モラッハ
マギー・モロック
バッドフット


参考資料
世界の妖精・妖怪事典 (シリーズ・ファンタジー百科)
・ランダムハウス英和大辞典
・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY


 
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