ヨーロッパ文化圏、英語圏での幽霊、死者の霊を指す言葉。劇や文学の中で登場するゴーストは 生前の姿をしており、何かを話すこともある。「幽霊屋敷」の伝承も存在する。 古い家や城などに多いようだ。
語源的には古英語gastで「soul魂, spirit精神, life生命, breath呼吸」などの意。 さらに前ゲルマン語に由来するといい「ghoizdoz」でGeistガイスト(魂,精神,霊魂,幽霊)と語源を ともにするという。
キリスト教神学においてはHoly Ghost聖霊という概念がでてきた。
ゴースト、幽霊に関してはヨーロッパ各国でも様々な呼び方、概念がもたれる。
ギリシャ、イタリア ファントム(ファンタズマphantasma、fantesme*ラテン語)
ゲール語 arrachd (スペクターを言う。runt、dwarfの意味も)
スコットランド語 レイス Wraith
フランス レブナント Revenants ファントムfantome
ポーランド widmo
これらの者には「(別の世界から)帰ってきた者 returning」、 「後ろから来る者 back-comer」「夜の子供 night-child」など幽霊らしい 概念が含まれている。
現代的なのものか、「白い布をかぶったお化け」のイメージはメディアによってなされたものか 調査が必要であろう。
現代では不鮮明な二重写しのテレビの映像をゴーストといったり、また ゴーストライター ghost writingなどの表現は 1884年の記録がみられるらしい。 人のいなくなった町ゴーストタウン Ghost townは1931年の記録があるようだ。
「そうしろとささやくのよ 私のゴーストが」(『攻殻機動隊』((1) P30 *幽霊の事ではない)
参考資料
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ロングマン現代英英辞典 [5訂版] DVD-ROM付
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幻想世界11ヵ国語ネーミング辞典
・Online Etymology Dictionary
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攻殻機動隊 (1) KCデラックス (士郎正宗:著)
他
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