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トンスラ トンスーラ tonsure >>関連項目一覧


キリスト教・カトリックで、聖職者を表すしるしとして、頭頂部の毛髪の一部または全部を環状に剃ること(剃髪  カッパのような髪型がよくみられる ハゲ頭ではない)。 また、その儀式のこと。
現在は行われないが、肖像、絵画などに画かれた宣教師などの姿にみることができる。(フランシスコ・ザビエルなど)

髪やひげなど、毛を剃ることに特別な意味があるとする考え方は世界に多くみられる。 インド発祥の仏教僧も頭髪を剃ることが僧の特徴とされた。
(しかし、釈尊当時のインドでは頭髪を剃ることは罪のひとつで恥とされたらしい。 日本でも頭髪をそる刑があり、鎌倉幕府の御成敗式目 34条では、道路で強姦した郎従(ろうじゅう)以下の者は、片方の鬢髪(びんぱつ)をそり除くべきものとされ、 、江戸幕府の公事方御定書下巻48条は、離縁状をとらないで他に嫁した女は、髪をそり、親元に帰すべきものとしている。 松平定信が白河藩で定めた剃髪刑(博奕打ちに科したもの)では、一定の日に名主のところへ行ってそってもらうことに 定めている)



トンズランス菌 tonsuransという頭皮の脱毛症状をおこす白癬菌の一種の名称は、このトンスラに由来するという。

参考資料
・情報・知識imidas
・大辞泉 (JapanKnowledge)
・R-25


 
関連項目一覧
キリスト教 【文化地域項目】

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