古くは黴雨。
日本などの雨期。中国の揚子江流域、朝鮮南部、日本(北海道のぞく)に特有の雨期。またその時期の雨。
中国から「黴雨」Mai-yuの名が入っていた。(韓国ではMaeue)
このカビ(黴)の字がいけないのか 江戸時諸説に梅が塾すついえる(潰)、ついゆ、等もみられる。
この高温多湿になる期間は、日本の文化や習慣、文物などに大きな影響を与えてきただろう。 梅雨のない北海道と、他の地域では過去の遺物の保存状態に違いがあるとも。
西日本では年間降水量の4分の1、東日本で5分の1、北日本・日本海側では5分の1~10分の1と差がある。
「つゆ」という読みは、露けき時節、など水分・水滴の露ツユの他諸説有る。
文明本節用集「雩 ツユ 又作堕粟(ツユ)」
日本歳時記-四・五月「此の月淫雨ふるこれをこれを梅雨(ツユ)と名づく」
夏至の前後それぞれ20日ほどの期間で、
「梅雨入り」芒種の後の壬(みずのえ)の日にはいるという (入梅:雑節)
「梅雨明け」夏至の後の庚(かのえ)の日という
五月雨(さみだれ) 旧暦の五月は梅雨の前半。「五月晴れ」は梅雨の晴れ間。
参考資料
・
日本国語大辞典
・日本大百科全書(小学館)
他
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