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カミカクシ 神隠し かみかくし,かみがくし >>関連項目一覧


日本の伝承、俗伝。子供や娘などが急にゆくえしれずになって しまうことを山の神のしわざや天狗にさらわれたとしていうこと。

昭和の時代には、マンガやドラマでも、お年寄りの「神隠しにあった!」というようなセリフを見聞きすることが たまにあった。

または、「服喪中、白紙を貼って神棚を隠すこと」。

虎寛狂言「神かくしなどともうして」
虎明本狂言・居杭(室町末-近世初)「神がくしでもあるかの」
滑稽本「この爺さまが、神がくしに逢ったから」
俳諧・毛吹草(1638年)六 「吹きちらす紅葉や風の神かくし」

ここにみる神は国家規模の崇拝をうけたりするような神ではない。東アジアのアニミズム的なものか、 民間信仰的なものか、「小さな神」というべきものである。
行方知れずになったものをあきらめる方便なのか、 突然いなくなった不思議さを超自然のものの仕業と考えたものか。
昔は「かみ」を「かむ」といった。(かむかぜ等)


参考文献
日本国語大辞典 〔精選版〕 1
・大辞泉 (JapanKnowledge)
・千と千尋の神隠し

 
関連項目一覧
日本 【文化地域項目】
天狗 【日本,妖怪】
【大項目】

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