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チャン民族 羌qiang フマxma、マ、ルマ、ズメ >>関連項目一覧


*(標)-標準話、(広)-広東語での発音表記。

チャン民族、チャン羌qiangまたはフマxma。自称はフマ、また方言的にマ、ルマ、ズメなどとも。これらはチャン語で「土着人」の意だという。チャン語の方言は違いが大きく、交際語には漢語を使い、漢語での民族名羌チャンが公式名として用いられている。 古い母系社会の遺風がみえ、また宗教的にはラマ教以前のアニミズム(精霊崇拝)的なものだという。

四川省アパ・チベット族チャン族自治州に住む羌チャン族は人口43,000人(1961-1962年頃の資料)。 祖先は紀元前4世紀頃、青海(チンハイ)、甘粛地方から南下して四川省の、岷(びん)江上流に居を定めたと考えられている。

漢代頃から羌、と呼ばれている。 唐初にはタングート党項と呼ばれた羌が青海頭部から甘粛西部に勢力をもったが吐蕃に一部支配下に置かれた。一部の羌は寧夏方面へ移住し西夏国を興した。しかし西夏は1227年にモンゴルに滅ぼされ、以後の羌は青海、甘粛に分散してチベット文化圏にとりこまれた形となるがチャン語を保つ。 同じ自治州の黒水県のチベット民族34,000人もチャン語を話す。 中国西部高原のチベット民族はこの羌民族の子孫も含まれると思われ、近現代、四川のアパ・チベット民族、ゴロク、ジェクンド、ツァイダムのチベット民族がタングート(唐古特)と呼ばれることが多いという。

明・清時代は土司に支配されていたが1958年、土司の封建制度は終わり、社会主義的に土地改革、合作社の組織が行われた。



中国・四川大地震の義捐金について(日本赤十字)

 
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