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ロノ

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ハワイ諸島で古くから最も敬愛されていた農耕神、豊穣の神。または天の神。 カネ神やクー神と共に最初の男女を創造した。伝承では、今は遠く離れているが、いつか必ず帰ってくると信じられていた。

カーネ、クー、ロノ、カナロアの四大神が原初の暗闇に現れカーネがヒョウタンを投げ上げ空と星々、島々をつくったという創世神話もある。

マカヒキというロノ神の祭りが毎年一月に盛大に行われ、その間労働、戦争はタブーとなり、 人々は踊りや競技にあけくれる。5、6mの棒の先にロノ神の像をつけ、はりだした腕木から タパという植物繊維の布をたらした物が祭りのシンボル。

1779年、キャプテン・クックは、この祭りの時期を選んでやってきた。 帆船がこのシンボルにそっくりなこともあり、島の人々はロノ神かと思ったが、人間であると気付き、 その反動と行き違いからクックは殺されてしまったという。

参考資料
ALOHA!ハワイ語 神話編―フラとハワイを愛する人々へ (素敵なフラスタイル選書)
・ALOHA!ハワイ語 歌編―フラとハワイを愛する人々)
・地球の歩き方 C01 ハワイⅠ(2011年~2012年度版)

 

関連項目一覧
ハワイ (文化地域)
カナロア (神)

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