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熾天使セラフseraph、セラフィムSeraphim >>関連項目一覧


キリスト教の神話、伝承における天使の9つの階級、位階(ヒエラルキー)の最高位の天使。 単数形セラフ(サーラーフ)、複数形セラフィム。愛と光と火の天使。

名前はギリシャ、ヘブライ語で「燃えるもの」の意。神に最も近い位置にいて 、神に対する愛で体が燃えているからだという。 人間の前に現れる時は6枚の翼と4つの顔を持った姿(イザヤ書6章)ともいう。

この熾天使はヘブライ語で、トリスアギオン(三聖頌)、「聖なるかな、聖なるかな、昔いまし、今いまし、のち来たりたまう、 主たる全能の神」を不断に唱え、御座のまわりをめぐっているともいう。

なお、単数形セラフは1667年、ミルトンが複数形セラフィムから作り出したようである。

ラビ文献ではハイヨトと同等視される。『第3エノク書』には4人いて、世界の4つの風に対応するという。
『民数記』21:6では「炎の蛇」という表現をしている。 ヨハネの黙示録4:8では暗示あみられる。

この位を統べる者は、セラフィエル、イェホエル、メタトロン、ミカエルなど様々な名がある。 堕天前のサタン(ルシファー)もである。

マティアス・グリューネヴァルト Matthias Grunewald(1470-1529年)は、ヴィオラ・ダムールを奏でる熾天使を描いている。 ( 『イーゼンハイム祭壇画』≪天使の奏楽を伴うキリストの降誕≫ wikipedia)



参考資料
天使辞典 (グスタフ・ディビットソン:著 創元社)

 
関連項目一覧
天使 【天使】
キリスト教 【文化地域項目】

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