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タネ >>関連項目一覧


ポリネシア、トゥアモトゥ諸島の神話に出てくる巨人。あるいはポリネシア世界で普遍的な創造神。

原初の世界、天と地は抱き合っていて、その間に巨人が住んでいた。タネの父とその兄弟は同じ巨人族のマラウクラを襲い殺した。そして彼の肉を食べ頭を神に捧げた。

マラウクラの弟、オアテアは母親の眼窩の中に隠れていたので難を逃れた。成人したオアテアは仇を取り、タネの父とその兄弟の肉を食べ、頭を神に捧げた。オアテアはタネも殺そうとしたが、タネは太陽の穴を通って逃げ、天の上部に隠れた。

成長したタネは、オアテアが年老いたので時機到来と、仲間を集め、仇をとることにした。仲間の一人タマルは石を激しく投げて天を粉々にした。仲間のタガロアは天を軟らかくするため火を焚いた。タネは巨大な岩で天空に穴をあけ雷のような轟音を立てて大地へ降り、戦場をひろくするため天を押し上げた。そして、逃げ回るオアテアを捕らえ、天から突き出し大火の中へ投げ込んだ。そしてタネは天地の支配者となった。

同じポリネシア系のマオリ(マウリ)の神話にでてくるタネは、天の父タフィリ、大地の母から生まれた7人兄弟の一人で、森を創造した。

他の兄弟も動物や植物を創造したが天と地がいつまでも抱き合ったままだったので兄弟で意見を出し合い、タネが天を上に地を下にする世界を造るのがいいと提案し、強引に天地を引き離した。

 
関連項目一覧
ポリネシア 【文化地域項目】
マオリ(マウリ) 【文化地域項目】

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