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マカリーポン makalipon (ワクワクの樹)

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Nareepol(女の木)、naree pon(女の果物)とも。
タイ全土で古くからある伝承の木、果物。果物のような女性、乙女。半人半植物の、美女の妖精。 中国語では「美女果(メイニュウクォ)」といわれる。この樹は「ワクワクの樹」ともいわれる。

タイ、バンコクから北へ5時間ほどの場所の、シンブリーという町の小さな仏教寺院にタイ唯一現存するマカリーポン のミイラがある。大きさは約10cm。 必ず二体一組だという。シリラート国立病院で1体を「開腹」検査などした結果、中は人間の体内によくにた構造だった、 という。

伝説は仏教に関連するか、インド起源らしい。インドラが創造した樹だという。
この半人半植物は、ヒマラヤの奥地の聖なる森の樹木に果物がなるようにぶら下がり生まれる。 1週間ほどで人間の子供ほどの大きさまで成長しそのまま樹から落ちる。 樹から落ちたあとは7日間しか生きられず、その後は黒く、小さくしぼんで死んでしまう。絶命するとき 「ワクワク」という言葉を発する。

悪鬼や、欲深い男たちに木からもぎとられ、1週間だけの妻にしていたという。 しかし、男たちはその後4カ月以上意識を失ってしまうという。これはインドラが、聖者たちが煩悩を捨てることができるか ためすためにマカリーポンを創ったからだという。

古代アルメニアや10世紀ごろに書かれたヨーロッパの文献にもこの伝承があり、「東方にはワクワクという島があり 人間が生える不思議な樹木がある」と伝える。
ヨーロッパにも「マンドラゴラ」のミイラがあるが、マカリーポンも同様の人型の干物、ミイラ的なものにみえる。

参考資料
ムー 2010年 07月号「謎の人体果実マカリーポン」 [雑誌] (学研)

 

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マンドラゴラ (ヨーロッパ:薬草:使い魔)
タイ (文化地域)

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