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ティエホルツォディ Tieholtsodi >>関連項目一覧

ティーホルツォディーとも。アメリカ先住民族、ダイン(ナバホ)民族の神話にでてくる水の魔物。角がある。海の王でもあるという。原初の、4つの層に分かれた世界の第3の世界にいた。4つの山と湖がある美しい世界だった。

最初の男女が神に創られ、第1、第2の世界を通って第3の世界にやってきたがティエホルツォディには関わらないよう気をつけていた。しかし一緒にやってきたコヨーテは言うことを聞かず、ティエホルツォディの2匹の子供をさらってしまった。

ティエホルツォディは怒り狂い、地響きをたてながら探しまわった。そして最近やって人間たちが怪しいと重い、第3の世界を水没させてしまった。

慌てた3人は4つの山を重ね、それでも沈みそうなので、葦の種を植えるとたちまち第4の世界まで伸びた。他の生き物全てが、巨大な葦の幹を通って第4の世界へ逃げた。最後に登ったのが七面鳥で、尾が水に浸かってしまい、今でも尾には洪水でぬれた水位線のあとが美しく残っている。また、尾が水で濡れたらけたたましく鳴くようになってしまったのだという。

また、今でも人がおぼれるのはティエホルツォディのせいだと信じられているという。別の神話では最初の人間を、雨の神トネニリや火の神ハスツェズィニが海の底から助け出した時、ティエホルツォディはそれに抵抗できなかったという。

 
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アメリカ先住民族 【文化地域項目】

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