神話辞典  文化地域  大項目  50音 

トツカノツルギ 十拳剣(記)、十握剣(紀) とつかのつるぎ

*(記)は古事記での漢字表記、 (紀)は日本書紀での漢字表記。
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日本の神話にでてくる剣。イザナギノミコトの佩剣。柄の長さが拳十個分の長剣だという。
イザナミがカグツチを生み死んでしまったことを嘆き、この剣でカグツチの首を斬った、 または3つ、5つに斬ったという。

別称、天之尾羽張神(あめのおはばりのかみ)ともいう。または伊都之尾羽張 (いつのおはばり)とも。 いつ、は威力の意。おはばり、は幅の広い剣の意。

また、スサノオがアマテラスに会いに高天原に登った時、スサノオに野心の 無いことをあかすために使われた。このときは九握(ここのつか)剣、八握(やつか)剣 とともアマテラスが身に帯び、3つに折られ噛まれる、 または食べられるなどして神を生んだ。剣は元はスサノオの物だから生まれた神は スサノオの子だといった。生まれた神が女神なので悪心はないという証になった。

参考資料

 

関連項目一覧
日本刀剣 (大項目)
武器 (大項目)
日本 (文化地域)
イザナギノミコト (神)
スサノオ (神)
アマテラス (女神)

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