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ウルリクムミ Ullikummi >>関連項目一覧


この神、巨人について書かれた「ウルリクムミの歌」は、たまたまハットゥサから出土したハッティの粘土板から知られたが、フルリ人、古代アナトリアの神話からハッティの神話に加えられたという。

名前の意味は嵐の神テシュプの居住地「クムミアの破壊者」かもしれないということで、はっきりしない。体は閃緑岩の石でできている。

エア神はエンリルに相談し、事態に全く関心のないウペルリのところへ行った。ウペルリは「天と地が私の上におかれたときも、気が付かなかった。彼らがきて青銅の鋸で天と地を切り裂いた時も私は気づかなかった。今は何かが私の右肩に苦痛を与えているが、この神が誰であるのかはわからない」と言った。ウペルリの右肩にはウルリクムミの足があった。

エアはウペルリの言ったことをよく考え、宇宙を切断した、または天と地を切り分けた青銅の鋸のことを思い出し、古い倉庫においてあった、あるいは地中にあったこの品物でウルリクムミの脚を切断した。

この「青銅の鋸」については、日本語で剣という訳をあてている文献もある。また英文でknifeの語があてられているものも見るが、原語が何か、筆者は未確認。
(エアの剣とも紹介される。武器の項目を参照)

 
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