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ヨウカイ 妖怪 ようかい Yokai >>関連項目一覧


日本の民話・伝承における魔物、怪物。人知では不思議と考えられるような現象、ばけもの(化け物)。 妖怪変化妖異などともいう。 もののけ(物の怪、物の気)などは古い語で、「御もののけのいみじうこはきなりけり」(紫式部)などがみえる。 妖怪の語は古くは続日本紀(777年:宝亀八年)に、また 太平記(1370年頃)五巻には「相模入道かかる妖怪にも驚かず」などがみえる。後述するが、中国の文献でより古い記述がある。

漢和辞典によると、妖の字は、女+草かんむり夭(読み:えう)、 右側音符は髪を振り乱した巫女の象形。 なまめかしくもあやしい意味。 女の一種の姿勢なのでおんなへん。

中国での妖怪(妖恠)の語は、漢書(成立は50-90年頃)第五十九巻、循吏伝 遂伝にみられる。
漢語としては妖精、妖魅、妖鬼、妖霊、妖魔の意。中国語辞典には「妖魔鬼怪」という語もある。

泉鏡花(1873〜1939)氏が「世に妖怪変化の類は…」(おばけずきのいはれ少々と処女作)と書いている。 江戸時代では天保時代の幕臣、鳥居耀蔵を揶揄して妖怪(ようぞうのヨウと甲斐守のカイで)と呼んだりしたことなど使われていたことが伺える。他には物怪、百鬼、化物などといわれていたようだ。
「妖怪談義」柳田国男
「化物夜更之顔見世」(豊年画)
「稲生物怪録訂正」(平田神社蔵)
「絵図百鬼夜行」
「今昔画図続百鬼」


近代、現代では鬼、天狗、河童などが主な妖怪としてあげられる。

 
関連項目一覧
アマノジャク(天邪鬼) 【日本:妖怪】
アヤカシ(あやかし) 【日本:魔物、怪物】
イッタンモメン(一反木綿) 【日本:妖怪】
インバヌマノリュウ(印旛沼の龍) 【日本:ドラゴン、竜】
ウンガイキョウ(雲外鏡) 【日本:妖怪、鏡】
オニ(鬼) 【日本:魔物】
カマイタチ(かまいたち) 【日本:妖怪,風】
カッパ(河童) 【日本:妖怪:川】
キジムナー 【日本:沖縄:精霊:木:火】
ククノチ 【日本:精霊】
コナキジジイ(児啼爺) 【日本:妖怪】
ザシキワラシ(座敷わらし) 【日本:妖怪】
サワリモノ(障りもの) 【日本:悪霊,憑物】
セッショウセキ(殺生石) 【日本:妖怪】
ダイダラボッチ 【日本:巨人】
タンタンコロリン 【日本:妖怪】
ツチグモ(土蜘蛛) 【日本:魔物、妖怪】
トウフコゾウ(豆腐小僧) 【日本:妖怪】
ナマハゲ 【日本:神:ナマハゲ】
ヌエ 【日本:妖怪】
ヌッペラボウ(ぬっぺらぼう) 【日本:妖怪】
ヌラリヒョン 【日本:妖怪】
ヌリカベ(塗壁) 【日本:妖怪】
ヌリボトケ(塗仏) 【日本:妖怪】
ネコマタ(猫又) 【日本:妖怪】
ノジュクビ(野宿火) 【日本:妖怪】
ノヅチ(野槌) 【日本:妖怪】
ノブスマ(野衾) 【日本:妖怪】
ヒャッキヤコウ(百鬼夜行) 【日本:鬼、妖怪】
ベトベトサン(べとべとさん) 【日本:妖怪】
マヘンケショウノモノ(魔変化生物) 【日本:妖怪】
ミノヒ(蓑火) 【日本:妖怪】
ヤタガラス(八咫烏) 【日本:鳥:烏】
ヤマウバ(山姥) 【日本:妖怪:女】
ヤマタノヲロチ(八岐大蛇) 【日本:ドラゴン、竜】
ヤマンバ(山姥) 【日本:妖怪:女】
ユキオンナ(雪女) 【日本:妖怪:雪】
ヨスズメ(夜雀) 【日本:妖怪:鳥】
ヨナキイシ(夜泣石) 【日本:妖怪】
ヨブコ(呼子) 【日本:妖怪】
ヲロチ(大蛇、おろち) 【日本:蛇:精霊:水】

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