アフリカ東部の、ソマリ人、ソマリ民族の国。「アフリカの角」「ソマリアの角」
とも呼ばれるインド洋につきでたソマリ半島が特徴的。
ソマリランドともいわれる地域の民主共和国。首都モガディシオ。アフリカでは珍しい一文化、一民族国家という。
歴史的には古代エジプトと交易したプントの国をソマリアとする説もあり、古くから開けていた。
住民の大部分はソマリ人で、ディル、イサク、デキルなどの集団に分かれるが、文化、言語、宗教的な共通の基盤がある。
ソマリ人は100万人以上がケニアなど国境を越えても居住している。
スンニー派のイスラム教を信仰し、言語ではハム語系のソマリ語が公用語。
1972年以降ラテン文字表記で書くことになった。
他にアラビア語、イタリア語、英語も教育のある人々に用いられている。
南部の沿岸の町ではスワヒリ語も普及。
遊牧民が多いため、初等教育は義務教育にもかかわらずあまり進んでいない。
2010年頃の現代では、残念ながら近海の海賊のことで知られる。
国旗は自由と独立のシンボル、星の5光はソマリア人が元々住んでいた5つの故郷を表し
、青色は独立を支援した国際連合への敬意を表す。
イスラム教国でもあるので国名はアッ・スーマールal-Somaliyaとも。
ソマリア半島を占め、インド洋とアデン湾に面する。牧畜が盛ん。ジブチ、エチオピア、
ケニアと国境を接する。1991年勃発の内戦により国土は分断された。
歴史のある地域で前述した古代エジプト時代から交易などがあったようだ。
北部の紅海やアデン湾沿岸は
シナモン海岸とよばれ香料の産地として知られた。ソマリ人は歴史的には遊牧を生業とするようだ。
10世紀ごろからは、アラビア人の交易基地が東部の海岸に建設されゴムや木材の輸出の拠点となった。
モガディシオもその一つ。ここは内陸の遊牧民へのイスラム教普及の基地となった。
もともと遊牧民のソマリが居住していたが、彼らは10世紀にはイスラムに改宗し、アデン湾やインド洋と内陸の エチオピアなどとの交易を仲介した。
ソマリ人は単一の集権国家を形成しえなかった。しかし北部のアダル土侯国は16世紀に勢力を伸長し、 エチオピア侵攻を果たしている。
18世紀以降、ソマリ人の交易都市はアラブ人やオスマン帝国に支配され、ポルトガルが東アフリカからソマリアへ 食指を動かしたが勢力は定着しない一方、エチオピアを保護領としたイタリアがソマリアの東部および南部の 海岸地域に勢力を拡大した。
イタリアは1892年にはザンジバルのスルタンから、モガディシオ、ブラバ、メルカ、ワルシェイクなどの港の租借権を得て、 さらに1905年には直接統治を完成した。
参考文献
・日本大百科全書 ( 小学館)
・africaguide.com
他
関連項目一覧
アフリカ 【文化地域】
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary