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イボ人 イボ民族 ibo(igbo) >>関連項目一覧アフリカ、ナイジェリアに居住する民族。ハウサ、ヨルバ、イボの三大民族がいる。 イボ人は東部に920万人いて3大民族はそれぞれだいたい1000万人ぐらいの人口。 三大民族が民族対立の主体になっていて、さらに各地域別ではこれら三大民族の専横に対して 他の少数民族が反対するという構図がみられるようだ。 またナイジェリア南東部だけでなくニジェール川とクロス川にはさまれた熱帯雨林地帯にも居住し 人口300万人(1989年?)といわれる。 アフリカで最も進取の気性に富み活力に満ちた人々という。商業活動などでナイジェリア北部で活躍。 ジャレド ダイアモンド氏も著作「銃・病原菌・鉄」の中で、イボ人が外部から技術等を取り入れる性質が強い民族として あげている。 イボ民族は、もともと中央集権的な政治制度はもたず、ヤムイモ、キャッサバ、タロイモなどを栽培する農耕社会を 営んでいたが、人口に対する土地が少なく都市や他地域へ出稼ぎが盛んだった。 キリスト教の布教にともない教育水準が比較的高くなり商人、教育者、軍人、政府役人などあらゆる職種に 積極的に進出した。これが他部族の反感を招く素地になったともいう。 イボ人の言語は一般に西アフリカ(クワ語群言語)の一群の言語に由来するようだ。 イボ人は信仰心の強い多神教で、おもに3つのレベルの神々を信じている。 / ・最高神 Chukwu ・Chukwuより小さい神 Umuagbara ・さらに下位の神 Ndi Ichie (死者の魂?spirits) 生まれ変わり、輪廻的死生観を信じている。 イボ人の軍幹部主導で、ナイジェリア南東部の地域が1967年「ビアフラ共和国」 としてナイジェリア連邦から分離、独立を宣言したが2年半の内戦ののち、1970年に敗れ解体された。 参考文献 ・africaguide.com ・アフリカを知る事典 (平凡社) ・日本大百科全書 (執筆者: 小学館) ・銃・病原菌・鉄 (ジャレド ダイアモンド著 草思社) 関連項目一覧
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