ハロトとも。イスラームの伝承におけるマラーイカ(天使)。マロト、マロート(マールート)と対、2体一緒に語られる。
ハロトHaroth ハウヴァタティHauvatati ハロオトHaroot などとも。
この2人、2体の天使はアッラーの命で、支配の術を人間に教えるため天上から地上へつかわされた。
(コーラン2章102)
ワインを飲み、人を殺したため翼が使えなくなり、天に戻れなくなったという。
二人で地獄の番をするとも。
イランの神話伝承のアムシャ・スプンタで最高位の天使だったが人間の女性と恋をし 神の秘密の名を持っていたが、明かしてしまい罰をうけたようだ。バビロンの近くの穴に頭を下にして監禁されたという。 イランの伝承がイスラームの伝承に習合したという。
ヘイスティングズ「宗教・倫理辞典」(IV 615)では2人の天使は「サタンの役目を持つ天使」と書かれているという。
余談だが、2010年劇場版ガンダムダブルオーには、この天使をネーミングに使ったガンダムハルートが登場する。
参考資料
・天使辞典(創元社)
・天使のひきだし(視覚デザイン研究所:編)
・
日本国語大辞典
他
関連項目一覧
イスラーム 【文化地域項目】 天使 【大項目】 マールート(マロート) 【イスラーム:天使】
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