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カンロ 甘露 かんろ

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中国の伝承で天から降るという霊薬。またインド伝承のアムリタが仏典の漢訳の際この甘露があてられた。 中国の文化の影響や、や中国経由で仏教が伝来した日本などの地域にも伝わる。実在するものに、たとえで 「甘露だ」(甘い、おいしい、良いものだ)と言ったりもする。

天から与えられる甘い不老不死の霊薬。天子が仁政を行うめでたい前兆として天から降るという。

唐の太和五年(831年)に「金吾庁事の後庭のざくろに甘露が降りました、瑞兆です」との奏上を利用して 政治を乱す宦官の暗殺をはかる「甘露の変」があった。確認にきた宦官たち10数人を 死傷させたが 狙いの大物、仇士良らは殺せず失敗に終わった。

『日本書紀』天武七年十月「即ち風に随ひて松林と葦原とに飄(ひひ)る。 時の人、曰はく『甘露(カムロ)なり』といふ」

参考資料
・新十八史略 五 長恨歌の巻
日本国語大辞典 〔精選版〕 1

 

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中国 (文化地域)
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