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血判(状) ケッパン(ジョウ) (印判、文書) >>関連項目一覧日本、中国の(古)文書などで見られる、血を用いた判。「血判する」などという。 起請文(きしょうもん)、誓詞などに背かないことを示すため、指先を切って血を出し、 自分の署名の下に押すこと。また、その押したしるしのこと。 自己の誠意を強調し、誓約の固さを表明するために、署判の上に自らの身血を付着させること。 起請文にもっとも例が多いという。願文(がんもん)にも例がある。また血あるいは血液を墨・朱に混ぜたもの で花押(かおう)を書いたり文章そのものを書く「血書」もある。 中国では物語上かもしれないが三国志などでも、血の判を押すシーンがみられる。また血で文書をしたためる場面もある。 日本の血判は早い例では南北朝時代の1338年(延元3・暦応1)、菊池武重(たけしげ)起請文などにみられるが、 戦国時代以降、とくに多く用いられるようになり、江戸時代には家臣が主君に出す起請文や、 遊里の男女の間で取り交わされる起請文にも行われるようになったようだ。 近世には、男は左手、女は右手の指の血を垂らすのが作法とされていた。 ヨーロッパにも同様の事象があるか追記したい。 *ドラマや映画の場面で見る限り血で文章を書くということはあるにはあると思われる。 参考文献・出典 ・日本大百科全書 (執筆者:千々和到 小学館) --日本中世古文書の研究 荻野三七彦:著 (1964・荻野三七彦博士還暦記念論文集刊行会) --キリシタン信仰と習俗[岡田章雄著作集1] (1983・思文閣出版) ・大辞泉 (JapanKnowledge) 関連項目一覧
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