アボリジニ(オーストラリア先住民)の神話伝承の巨人。
「ドリームタイム(夢の時)」神話などにみられる。
先祖の巨人で、何事にも派手好き。この土地のむこう側で行われる儀式に出席すると決まったとき、 儀式のの主催者に自分が行くというサイン、合図を送ろうと考えた。
到着するまで休むたびに大きな焚き火を燃やした。のろしのような感じなのだろう。
しかし木がたくさんある場所で、あまりに多くの火を残したため、木がが燃え続けてしまい フリンダーズ山脈の向こう側の地方一帯に木が一本もなくなってしまった。
この燃えた木が地下の炭化した堆積物と石炭になったのだという。
この地方で石炭の採掘が行われたとき石炭、炭化堆積物と化石化した木が多くみつかったことは
神話の証拠である、という人もいたようだ。
なおオーストラリアの多くの地域は乾燥した気候で自然の森林火災も多い。
ユーカリの木は火に強い、燃えないという形質を進化させ何万年も繁栄している。
参考資料
・
世界の怪物・神獣事典 (キャロル・ローズ著 原書房)
他
関連項目一覧
オーストラリア先住民(アボリジニ) (文化地域)
巨人 (大項目)
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