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ユリアン (ジュリアン) Julien >>関連項目一覧


フランス、ポワトゥー(ポワティエ)地方の伝承。妖精メリュジーヌの子。長男。 リュジニャン家の騎士。
ユリアンの名は一般的な人名。ラテン語の人名ユリアヌスに由来(さらにはローマの神ユピテルから)。

顔は縦に短く、横に広かった。目は片方が赤く、片方が緑色。大きな口、大きな耳。 立派な体躯の男子。知恵にたけ、身のこなしも俊敏な盾持ちshield bearerになった。
(「盾持ち」は騎士の従者エスクワイアesquire、squire 騎士の身分を得るため修養中の貴族出身の少年)

戦で手柄をたてようと船を手に入れ、弟のギイと 一緒に戦功をたてる。 キプロスでは王の城を包囲するイスラムのスルタン軍にポワティエの騎士たちと共に戦い、 スルタンの頭に激しい一撃をあたえ、頭頂から口まで打ち砕いた。
ユリアンの巧みな武器の扱いに、トルコ人もシリア人もハイタカを前にしたヒバリのように逃げ去った。

このような勇敢な戦いを繰り返し、後に 大きな名誉を得た。

参考資料
妖精メリュジーヌ伝説 (現代教養文庫)

 
関連項目一覧
フランス 【文化地域項目】
ケルト 【文化地域項目】
メリュジーヌ 【フランス妖精,蛇】
英雄 【大項目】

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