化血刀とも。中国の伝承、封神演義にでてくる(第七十四,七十五回)武器、宝貝(パオペエ)。
金鰲島(きんごうとう)の仙人、殷の将、余化の宝貝。 太公望側の哪吒(ナタ)に何度か敗北していたので、師の 余元のもとで新たに作った新兵器。
毒を使って鍛えた刃を持つ剣。普通の人間は即死する。蓮華の化身である哪吒が一撃を受け 動けなくなった。杏花が化した翼に傷を負った雷震子も死にはしなかったが負傷。周軍は痛手を負った。
しかしヨウゼンの活躍で(わざと刀を受け毒を確認。師の玉鼎真人と相談し余元から薬丹ぬすみだす) 、哪吒、雷震子は回復し、余化は倒された。
「化血」は、同じ金鰲島側の仙人、孫天君(孫良)の「化血陣」がある。これは 文字通り人間が血だまりになってしまう恐ろしい陣であるが、化血神刀の毒の効果はそうではないようだ。 化には「かわる」以外に「わざわい」「魔法」という意味もあり、そのような神刀(すごい不思議な刀) ということだろうか。現代語辞書にこの化血の用例はなかった。現代では「血液を化学的に検査する」 という意味で用語があるようだ。
参考資料
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封神演義Ⅱ太公望の兵法書 (Truth In Fantasy)
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封神演義大全 (講談社SOPHIA BOOKS)
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爆笑封神演義 人物事典 (歴史人物笑史)
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新選漢和辞典 第八版 [B6小判]
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現代中日辞典 増訂版 (光生館)
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日本国語大辞典 〔精選版〕 1
他
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