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チンギス・ハーン 成吉思汗 Chinggis-Khan (幼名 テムジン) >>関連項目一覧ジンギス・カン。モンゴル帝国を築いた英雄、王、ハーン(汗)。歴史上の人物(生没1162年頃-1227年)。 チンギスは光の精霊の意とも。幼名はテムジン (鉄木真 Temujin)。父はイエスガイ。 チンギスの名前の意味・由来は、 モンゴルのシャーマニズム信仰のHajir Chinggis Tengri(光明の神[テングリ])。 また古代トルコ語のテンギス(海の意味)の訛りとか、1206年の即位のとき五色の瑞鳥 が「チンギス、チンギス」と鳴いたとかいうものもある。 死後、チンギス・ハーンと その家族はモンゴル民族の守護霊として崇拝された。 エセゲ・マラン・テンゲリはチンギス・ハーンの神格化されたものだという。 またボリヤド(ブリヤート)の神話・英雄叙事詩のベルグテイやハサルはチンギスハーンの弟たちの名と一致する。 チンギス・ハーンが狩猟していたところにマニ・ハーンという野獣の守護神が文句をいってきたが、 チンギス・ハーンは一蹴した、という伝承もある。 チンギスはモンゴル民族の名門氏族の出身で、始祖説話に 「祖先の妻が夫の死後に、ゲル(天幕様の住居)の煙出しから入ってくる光の精に感応して子どもを産んだ」 というものがある。テムジンがそうであるという。 ゲルの天窓・煙出しは住居の中でも大事な、神聖な部分であるという。 蒼き狼と白き雌鹿の始祖説話は、氏族が東方からオノン、ケルレン両川の上流に移ってきた際、 先住のトルコ系民族のものを取り入れて付け加えたともいう。 「祖先は、天命を受けた蒼い狼が白き牝鹿を妻として 東からやってきて大湖を渡り、オノン川の源のブルカン岳に住み着いた」という。 ブルカンは氏族の聖なる山である。(ブルカン、ブルハンは「神」の意味) 参考資料 ・モンゴルの民話 (松田 忠徳:著) ・チンギス・ハーンの一族 (陳 舜臣:著) ・世界を創った男 チンギス・ハン (堺屋 太一:著 日本経済新聞社) ・日本大百科事典(小学館) 他 関連項目一覧
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