幻想世界神話辞典 〜
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トッケビ、トッカビ、トッチャビともいう。韓国・朝鮮半島の民話に出てくる化け物。 財宝や好運をもたらすこともあれば、人間に簡単にだまされる こともある。 またトケビ火(日本でいうヒトダマ)がでると、その家から死人がでる、トケビと相撲をとって負かされると命を落とす、などの言い伝えもある。 民話では、共同墓地で火の玉に出会い、夢うつつで山野を一晩中火の玉を追いかけて死にそうになる、など命にかかわる話もある。 相撲を仕掛けてくる話では、決まった場所に現れ、夜道を酔っぱらって歩くものが狙われるようだ。背の高い大男の姿で相撲を挑まれ、必死に闘い倒して後、朝になってから確かめにいくと、古びた殻竿が転がっていたり、箒だったりするという。 しかし、トケビは相撲の時、足をかけられると倒れてしまう等の弱点を知られていて、人間が負けることはあまりないようだ。 富をもたらす話では、海岸に蟹を採りにきた者がトケビに襲われ、「供え物をするから助けてくれ」と叫んで難をのがれ、翌日供えものを持っていくようにしたら、それ以来、いつも蟹がたくさん採れるようになった、という話もある。 また怪異な仕業がおこると「トケビかジトキのせい」といわれたりする。 例えばトケビ橋というものがあって、普段から少し傾いているような橋なのに、どんな大雨でも壊れないという。ある時8mも川下に流されたのが、元に戻っていたという。それは夜のうちに、共同墓地からトケビたちがやってきて、夜のうちに直すからだという。 関連項目一覧
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