*2016年の復活祭は西方教会(グレゴリオ暦)では3月27日、東方教会(ユリウス暦)は5月1日
キリスト教の三大祝日のひとつ。
磔刑に処されたイエスが復活し、神の子として人々の前に姿を現したことを記念する、
キリスト教にとってもっとも
重要な祝日。
「春分後最初の満月の後に訪れる日曜日」(カトリック教会の場合)とされているため
、年によって日にちは変わる。大体3月後半から4月はじめに行われる。
AD325年のニケーア宗教会議では「3月21日以後の満月の次の日曜日」とされた。こちらに従うと
4月上旬~中旬になる。
聖餐(せいさん)式、光の祭儀などが前夜から行われ、儀式が多い。
復活祭40日間の四旬節を精進と贖罪にすごし
イースターには会う人ごとに「主は復活し給えり」と挨拶を交わす。
この祭りはチュートン民族の春祭り(春の訪れの喜びの祝日)の名残を含むともいう。
(チュートン ユトランド半島に住んでいたゲルマン民族の一部族)
厳粛な四旬節からの解放と、一陽来復の喜びの日となる。
卵(たまご、タマゴ)は生命の象徴であるらしい。ニワトリは本来は春にむけ栄養をたくわえタマゴを産んだという。
イースター・エッグは赤、黄、青など五色の卵や中に玩具を入れた模造卵を贈りあう。
子供は「ウサギが隠した」イースターエッグを探したり(エッグ・ハント)する。
イースター・カードには卵の殻を破って出たひよこなどが描かれる。
イエスの聖誕(降誕)、復活、聖霊降臨の3つが特に重要視される。
クリスマス(降誕祭)、イースター(復活祭)、ペンテコステ(聖霊降臨祭)はカトリック、
プロテスタント、東方正教会のどの
教派でも特別な日として扱われる。
一般的にはイースターといわれるが、カトリックでは「復活の主日」、聖公会(イギリス国教会系)
では「復活日」と呼ばれる。
また復活祭前日までが受難節。灰の水曜日(46日前 *2月10日)、聖金曜日(キリスト受難日 *3月25日)となる。
*2016西方教会の場合
参考資料
・図解 宗教史(成美堂出版)
・
故事名言・由来・ことわざ総解説(自由国民社)
・日本大百科全書 (執筆者: 小学館)
関連項目一覧
キリスト教 (文化地域)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary