聖バルトロメオとも。キリスト教の伝承。守護聖人。1世紀の人物とされる。イエスの弟子。十二使徒の一人。
名前の由来はアラム語でbar Talmay(Talmayの息子 の意味)に由来するという。
ユダヤ人で聖フィリポの友人だった。イエスにあった後、改宗し5人目の弟子になったという。
聖書のマルコ書(マルコによる福音書)3:18に記述があるようだが、資料によっては「ヨハネによる福音書」のナタナエルであるという。
皮なめし工、皮革業者、召使の頭の守護聖人という。バルトロマイがアルメニアで生きたまま皮をはがされ首を落とされとも
いわれていることから皮関連の聖人になっているようだ。
祝日、St. Bartholomew Dayは8月24日。
11c世紀にカンタベリー大聖堂が彼の腕を所有するようになってイングランドで広く信仰されるようになった。 それ以前はリバラからベナベンタム、ローマの聖バルトロマイ教会へと移されていた。
(名前の表記は他に、フランス語Barthelemieu、ラテン語Bartholomaus)
歴史的な事件で、フランスで「聖バーソロミューの虐殺」サンバルテルミーの虐殺があった。
1572年8月24日、聖人バルトロマイの祭日におきた、カトリックによるプロテスタントの虐殺。
ユグノー戦争、三アンリの戦い、の内乱状態を経て、1598年アンリ4世が制限つきだがプロテスタントの信仰
と政治的平等を認めるナントの勅令をだした。(しかし1685年ルイ14世が廃止する)
余談すぎるが、某バーソロミュー・くまは命名の元があるかもしれないが、バーソロミュー自体の由来はこの通りである。
参考資料
・『キリスト教文化の常識』石黒マリーローズ:著 講談社現代新書
・『聖者の事典』エリザベス・ハラム:編 鏡リュウジ/宇佐和通:訳 柏書房
・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY
・ブリタニカ百科事典
他
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