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赤毛のエリク(エリック,エイリーク) Erik the Red >>関連項目一覧北欧、ゲルマンの歴史・伝承、短編サガの「赤毛のエリクのサガ」等に伝わる人物。 9世紀末頃、殺人のかどでアイスランドを追放された「赤毛のエリク」という男が、グリーンランドを発見し移住・植民した という内容のサガ(伝説・物語)が伝わる。 その後、鉄器などを含む住居跡が見つかり、当時「鉄を知らなかったアメリカ先住民」以外の移住者がいたことが確認された。 「コロンブス以前のアメリカ大陸発見」といった話題になる伝承として知られる。 百科事典などではグリーンランドの歴史として、 「10世紀末、ノルマン人エリックErik the Red一行がユリアネホープへ移住し、植民地の人口は一時3000人に及んだが 16、17世紀ごろには消滅した」などとされている。 赤毛のエリクや、トールフィン等ヴァイキング時代以降、その後はヨーロッパの捕鯨業者がエスキモー(イヌイット)と接触し、 1721年にノルウェーのキリスト教伝道が始まった。 その後デンマークが交易の主導権ををとり、グリーンランドの植民地支配が強まりノルウェーとの主権争いが続き 1933年に解決した。 ※追記します サガでは、グリーンランドより南?に小麦や葡萄が実る土地「ヴィンランド」(葡萄の土地の意味)と名づけた土地のことも 語られている 余談だが、サガとは内容が異なるがヴァイキングとヴィンランドを扱ったコミックに「 ヴィンランド・サガ (幸村 誠:著 講談社) 」がある。 参考資料 ・ 赤毛のエリク記―古代北欧サガ集 (山室静:著 冬樹社 1974年) ・世界大百科事典 (平凡社) ・日本大百科全書 (小学館) 関連項目一覧
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