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エクスタルタロ ex tartaro,EX TARTARO (タタール) >>関連項目一覧


西ヨーロッパの伝承、13世紀頃、1200年代、以降のモンゴル系遊牧民族の侵入に際して、ヨーロッパ側が タタールと呼んでいた民族に対して、古代ギリシャ以来の地獄「タルタロス」とかけて「地獄から来たもの」として 呼んだ名前、呼称。

ex(エクス) は「out of...」の意味。「...から来たもの」の意。

実際に直接攻め込まれたロシア(ルーシ)、ハンガリア(マジャール)周辺では、タタル、タタールと呼んでいたが、 さらに西ヨーロッパではその恐怖からか、このEX TARTAROエクスタルタロという名前がでたようだ。

バト・ハーンの勢力が1241年、ドイツ・ポーランド騎士団、ハンガリー騎士階級を滅ぼしボルガ河入り江に首都サライを建設し、 フランス皇帝ルイ9世の使者が1215年に遣わされたとき、その使者の僧ルブルクは陣営の巨大さに驚嘆したという。

またこの前後の時期のモンゴル系民族の侵攻の記録は、とにかく殲滅された悲哀に満ちていた。 ロシアの年代記作家の1237年12月21日のリヤザン占領後「死者を悼んで泣こうにも生き延びて泣ける者がいなかった」と、 また西南アジア進撃に対してイスラムの文筆家は「モンゴル騎兵が通過した後は往々にして犬一匹、猫一匹生き残っていなかった」等。



参考資料
・モンゴルの歴史と文化 ワルター・ハイシッヒ:著 田中克彦:訳 (岩波書店)
・大辞泉(JapanKnowledge)
・Online Etymology Dictionary


 
関連項目一覧
モンゴル 【文化地域項目】
ヨーロッパ 【文化地域項目】
タルタロス 【ヘレネス(ギリシャ):死の国】

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