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ハイエロファント The Hierophant >>関連項目一覧ヨーロッパの伝承、タロットカードの大アルカナ(寓意札,切札)22枚のひとつ(V、5番目)。日本語では「法王」「法皇」「教皇」などとも訳される。 占いとしてのカードが暗示する幸運は、人間関係上での「調和と満足」。「保護」や「援助」「仲介」「助言」が得られるなど、だという。 そのほかの教皇のカードの説明は、 「教皇は信仰心と慈悲心を持ち合わせ、人々に正しい道に導く。 社会の平穏と秩序を守る立場にあり、人々から尊敬され信頼されるよう努めるモラリスト。 人としていかに生きるべきかを問いかける。 支え合い、導き合う人間同士において、それぞれの立場や礼儀を重んじること、約束やルールを守ること、 思いやりを持つことなど、社会生活における倫理や道徳がテーマで 「教育」や「宗教」にかかわることも管轄する」 古代ギリシャ由来で、古代ギリシャの神秘儀式の司祭、そこから「秘教[秘儀]の解説者」という意味も。 ラテン語hierophantes。 詳しくは、hierosが「sacred 宗教的な 神聖な」、phaineinが 「to reveal[秘密などを](人に)明かす、打ち明ける、bring to light」 といった意味。 英語としては1600年頃の記録にみられるようだ。 ちなみに日本語で「法王」「法皇」というと、 太上法皇(仏門に入った太上天皇)の略称のことや称徳天皇が天平神護2年(766)に道鏡に授けた称号 のこと。 また仏教用語で「仏法の世界の王、法門の王(仏の別称)」という意味がでてきてしまう。 *和漢朗詠[1018年頃]下・帝王「皇甫謐が百王を述べたる なほ法王の道には暗かりき」(大江朝綱) *梵舜本沙石集[1283年]二・五 日本語辞書では、上記のためか「教皇(きょうこう)」を用いるようだ。 ニュースなどでは「ローマ法王」が多くみられる。 余談だが、「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド「法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)」がなければ 英語名はあまり聞き覚えのない語になっているかもしれない。 参考資料 ・eプログレッシブ英和中辞典 (JapanKnowledge) ・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY ・日本国語大辞典 (ジャパンナレッジ) ・ジョジョの奇妙な冒険 (荒木飛呂彦:著 集英社) ・Yahoo!占い 関連項目一覧
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