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ラ・ラメー la ramée ら・らめえ

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スイスの民話伝承で、兵士、冒険家の男。名前はフランス系のようだ。奇想天外な冒険をする。 フランス語でraméeは「葉のついたまま刈り取られた枝、柴」のこと。(canopy of leafy boughs)

兵隊の軍隊勤めに飽きて脱走することにしたが海が渡れない。みると巨大な鳥がいるので餌付けすると乗って走らせることができた。 (なぜか飛ばない)
海辺で羊一頭を捕らえ肉を刻んで用意し海を渡りはじめたが途中でなくなり、仕方なく自分のふくらはぎなどから肉をこそいで なんとか海を渡った。

渡った先は人気のない荒野から森へ入るとい家があり、食べ物もあった。すると雌鹿が駆け込んできた。 何か感じて話しかけると、呪いをかけられた王女だという。 呪いをといて人間の姿に戻してくれたら、一文なしでも結婚してくれるという条件が魅力でがんばることにした。

呪いを解くには、三晩続けて家にいて、 夜中の12時から1時の間、悪魔が家にやってきて見つかると地獄の責め苦を受けてしまうが 、ひと言も口をきいてはいけないこと。ひとことでも口を開いたら失敗。 また家の中で隠れたりしていてもいいが家からでてはいけないこと。
この条件を満たさなければいけない。ララメーはなんとか時間を稼ぎ、責め苦を短時間にして 苦しい拷問に耐えた。一晩目に鹿の頭が美しい顔に、二晩目には手足以外は王女になり、最後に美しい王女 にもどった。

王女から王の娘婿になってほいいといわれ、王に紹介するため一緒に帰ることにした。 王女のイニシャルの刺繍があるハンカチをもらった。
途中、魔女の老女主人のいる宿屋に泊まり、ラ・ラメーは秘密のボンボンを食事に入れられ 、まったく起きれず二晩続けて出発できない有様に王女が機嫌をそこね、一人で帰ってしまった。 父である王には「恋人が正気をなくしているところを見捨ててくるとはひどく恩知らずだ」といって もう一日待ってみたが、魔女にもう一度眠らされてしまったので、 王女は見限って、ある王子が求婚にきたのを受け入れた。

見捨てられて城下で落ち込んでいたララメーだが、たまたまあの家で拷問をされた灰色のひげの老人の姿の 悪魔に出会った。男が身の上を尋ねるので話すと実は反省したので贈り物をくれるという。 中が三つに区切られた小箱で、二十日ネズミ、こおろぎ、フツウダイコクコガネという虫がはいっていた。 夜9時に新婚の窓の下にいってこれらの動物を放てば、夫婦のベッドにもぐりこんで仕事をする。 夫婦の間にいさかいがおき。別れ話になるだろうと。

そしてその通りになり結婚が幸せにいかずに気分を重たくした王女は偶然手に例のハンカチを持ったラ・ラメーに会い そしてまもなく本当の結婚式をあげ、仲良く幸せに暮らしたという。

ラ・ラメーは人名では1736年にはみられているようだ。 『フランダースの犬』の作者の本名マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー(Marie Louise de la Rame'e フランス人の父の姓)、 またアメリカのワイオミング州ララミーLaramie市の由来になったという 毛皮商人ジャック・ララミー (Jacques la ramée)が知られる。

参考資料
世界の民話 1 ドイツ・スイス
--Schweizer Märchen (Robert Wildhaber,Leza Uffer 1971)

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・records.ancestry.com

 

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ヨーロッパ (文化地域)
物語あらすじ (大項目)

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