一般に日本語で「聖域」と訳されるラテン語等に由来する英語。
sanctuaire(フランス語 聖域)
santuario(イタリア語 聖域)
santuario(スペイン語 聖域)
Heiligtum(ドイツ語 聖域、聖人sainthood)
二義的に、転じて「禁猟区」「鳥獣の保護区域」の意味にも使われる。
中期ラテン語sanctuarium(聖地)などが由来のようだ。
ラテン語のsanctum(聖所)、sanctum sanctorum(至聖所)などが関連する語。
ギリシャ語ではto hagion ton hagion、ヘブライ語ではqodesh haqqodashim。
1400年頃のアングロフランス語sentuarie、古記フランス語sainctuarieを経て、英語で使われたようだ。
中世の教会法、教会での世俗的義務・責任の免除などに関係した意味があったようだ。
後には教会関連とは離れても「避難または保護の場所」というような意味で使われたようだ。(1560年以降等)
余談だが、アメリカの作家フォークナーの長編小説に『サンクチュアリsanctuary』(邦題「聖域」)がある。
少女テンプルが大変なことになってしまうお話で、
「現代悪の根源をえぐり、人間の偽善性と正義の無力を訴える」作品。
また配信で人気のあるアーティストgummy3000の、神話の世界に迷い込んだような不思議な空気感を感じられる楽曲『Sanctuary』がある。
参考資料
・大辞泉 (JapanKnowledge)
・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY (Web)
・日本大百科全書 (小学館)
他
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary