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クヴァシル(クワシル) kvasir >>関連項目一覧北欧神話、『エッダ』の中で語られる酒の起源にまつわる物語で、その血から酒が造られた。酒の神。神々の飲料とされ祭祀でも重要だった 蜂蜜の醸造酒の擬人、神格化。 アース神族とヴァン神族の戦いのあと講和し、アース側は賢者ミーミル、ヴァン側は賢者クヴァシルを人質交換した。 あるいは講和の際、両者が壷に唾を吐きいれ、クヴァシルという男神をこしらえたともいう。(古代では酒は 唾をまぜる、穀物を口中で噛んで吐き出すなどして、その菌で発酵させた。その酒造りの描写だろう) ミーミルとクヴァシル、二人とも不幸な結末をむかえる。 クヴァシルは質問され答えるのに困ることはなく、広く世界を旅して人間にも知識を与えた。 しかし二人の小人ドヴェルグによって殺されてしまった。オーズレーリルという釜とソーン、ボズンという2つの壷にクヴァシルの血が流し込まれた。 血は蜂蜜と混ぜられ詩人の蜂蜜酒となった。 詩は「クヴァシルの血 Kvasis blóð」「ドヴェルグの飲み物 dverga drekka」 参考資料 ・古代北欧の宗教と神話 (フォルケ・ストレム著) 関連項目一覧
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