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メラ (メーラー) Mela [クンブ・メラ]

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インド、ヒンドゥー教で「巡礼」を意味する言葉。
最も盛大なメーラーは「クンブ・メラ」で3年に1度行われるという(4か所の聖地を持ち回りで行う)。2017年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録された。 1月9日頃から3ヶ月ほどの期間で初日で1100万人、全期間で1億人以上が集団で巡礼し、市(いち)もたつという。
ガンガー(ガンジス)河とヤムナー(ジャムナ)河の合流点サンガムにある プラヤーガ(現在名アラーハーバード)で盛大に行われる。
4つの聖地は、プラヤグラジ(旧アラハバード)、ハリドワール、ナーシク、ウジャイン。

巡礼の行われる場所はティールタ(浅瀬、または水浴場の意味)と呼ばれる。 巡礼に出かけることをティールタヤートラという。 クンブ・メラでは1ヶ月間に1億人が巡礼するという。
水浴をする場所は水深30cmが望ましいようで、インド当局は浅瀬にバリケードをはったり、 大量の水を河に注いで清潔さを保つなど現代的対応をしている。

このような巡礼メーラーはインド全土の巡礼地で同じようにみられる。
他の有名な聖地はアヨーディヤー、ガヤー、マトゥラー、ベナレス、ベンガル州ガンガー河口の聖都などがある。

クンブ・メラについては2013年、日本のニュース報道でも報じられていた。2025年にも12年に1度、聖地プラヤグラジでの「マハ・クンブ・メラ」(1/13-2/26 4億人参加見込み)のことが報じられた。

参考資料
世界宗教事典(青土社)
・知恵蔵mini(朝日新聞出版)
時事通信社(2025/01/13[世界最大級の宗教祭始まる 「クンブ・メラ」、4億人集結予想も―インド])

 

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