ロシア民話に出てくる英雄。イリヤー・ムウロメツとも。ムウロメツとは「ムウロムの人」の意。
農家の老夫婦が子供が授かるよう祈ったすえに生まれた子供だったが、生まれつき手足が動かなかった。
30歳になろうというとき、3人の老賢者が現れ薬を飲ませると立ち上がれるようになり、超人的な靭力を持った。
数々の冒険の末、キーエフの都を守るため異民族と戦い、勝利したが、味方の一人が「天軍であろうと 我らにはかなわない」と慢心の言葉を吐いた。すると敵軍の死者達が起き上がり襲ってきた。 一同これこそ天軍だと、慢心を悔やみ覚悟を決め、倒しても倒しても向かってくる天軍と激しい戦いを繰り広げた。 そして後悔の祈りをした後、石像と化した。
参考資料
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ロシア英雄叙事詩ブィリーナ
他
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