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マリシテン 摩利支天 >>関連項目一覧


日本で信仰されるの仏教の神。摩利支天、摩利支天菩薩、摩利支提婆または摩利支天女ともいう。

サンスクリット語の音訳で摩利支、摩里支、末利支等と表す。陽炎、威光等と訳す。元々インドの民間信仰の神で梵天の子とされていた。
「陽炎(かげろう)」の化身として、忍者があやかろうとオンマリシソワカの呪文を唱えたという。

のちに仏教の天神、天部の一つとなった。男神とされているが、陀羅尼集経第十にある摩利支天経には「其の作像法は天女の形に似たり」とある。

摩利支天は常に日天子の前にあり、隠身の神通力があってその姿が見えないので、縛られず、捉えられず能く敵を破るという。

摩利支天菩薩陀羅尼経には「爾の時、世尊は諸比丘に告ぐ、日の前に天有り、摩利支と名づく、大神通自在の法有り、 常に目の前を行き、日は彼を見ざるも彼は能く日を見る。人の能く見るなく、人の能く知るなく、人の能く捉うるなく、 人の能く害するなく、人の能く欺言狂(おう)するなく、人の能く縛するなく、人の能く其の財物を債するなく、 人の能く罰するなく、怨家も能く其の便(たより)を得るを畏れず」とある。

日本では中世頃から武士のあいだで守り本尊として信仰され、護身、隠身等の修行をし、これを摩利支天法といった。 これは密教の修法でもあった。二臂、三目六臂、三面六臂像などの本尊がある。

 
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