幻想世界神話辞典 〜
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巫、巫俗とも。韓国・朝鮮半島の伝承における巫術師。シャマン的存在。男性、女性両方いるが、女性が多いという。女性のムーダンををムニョ(巫女)という。男性は男巫。 クッという祭礼を行う。一定の形式があり、歌(巫歌)や踊り、時には歌舞を演じ、数時間から数日間行われる。巫家が伝統的な村ごとに一軒ずつある。 ムーダンには、代々その家系で受け継いでいる世襲巫と、降神体験を通じてムーダンになる降神巫の2つがある。 世襲巫は湖南地方、降神巫は中部地方でみられるようだ。世襲巫はトランス状態になって神や霊の言葉を語ることはないが、神竿に神を降ろす儀礼を行う。降神巫は神託やトランス状態になって神を降ろす。トランス状態のムーダンには天の王、ホグ王女、昔の将軍、などが見え(巫神)、それぞれにあわせた踊りを踊る。 非常に多くの巫神が信仰されていて、金泰坤氏がクッで祭られるもの、巫神図のもの、神堂に祭られているもの、家神など調査したところ279種あったという。道教、仏教、民間信仰など中国の影響が大きいようだ。 民族学、文化人類学等の学問上のシャーマンの観点として、ムーダンには、肉体から離れて天上や地下世界などに行く「魂の旅」がみられない。 関連項目一覧
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