ゲルマン、ドイツの伝説をもとにしたワーグナーの「ニーベルングの指輪」の中で
英雄ジークフリートの持つ剣。
また元になったであろう他の伝説、「ニーベルンゲンの歌」では
バルムンク、バルムング Balmungと呼ばれ、
北欧のサガ「ヴォルスング・サガ」では
グラム Gramという名で呼ばれる。
一連の物語の中で、この剣は川の中で流れにのせた毛の束が剣にふれるとまっぷたつになる切れ味、と表現されている。
(余談だが水滸伝の英雄、青面獣楊志の吹毛剣の表現もこれに似る)
「ヴォルスング・サガ」では、もとはシグルズの父シグムンドがオージンに与えられた剣だが、
戦場にあらわれたオージンの槍に切りつけて折れてしまう。
のちに、竜になったファーヴニルと戦うため、レギンに鍛えなおされグラムとなって
ファーヴニル(ファフナー)の心臓を刺し貫く。
関連項目一覧
ゲルマン,北欧 (文化地域)
ドイツ (文化地域)
武器 (文化地域)
ジークフリート (英雄)
バルムンク (剣)
グラム (剣)
ファフナー (ドラゴン)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary