韓・朝鮮半島の伝説に出てくる宝物。四角い石で上面の真ん中に窪みがあり、 そこへ水を注ぐと、いつのまにか酒に変わる。琉球の王子が大和に捕らえられている 父王を助けるため、様々な宝を献上しようと用意した品物の一つ。
大和へむかった船は嵐で難破し耽羅(タンラ)国に流れ着いた。 耽羅国の王がこの不思議な宝を欲しがったが、王子は他の品はいくらでも差し上げるが 酒泉石と慢山帳(マンザンチョウ)だけは駄目だと断わった。
耽羅国王は力ずくで奪おうと考え、それを察知した王子は宝を海底に投げ捨てた。 耽羅国王は王子を捕らえ殺したがこの事が宗主国の新羅国王に知れ重罪に処せられた。
参考資料
・
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary