マオリ(マウリ)の神話にでてくる神。天の父と大地の母から生まれた7人兄弟の一人。ツだけが人間の姿をしており、マウリ族の祖先となった。
兄弟たちが宇宙の様々なものを造りおえたのに、天地がいつまでも抱き合ったままだった。
逃げ出そうともがくのにうんざりしたツは、親を殺してしまおうと叫んだが、タネは天地を上下にした世界を造ろうと言い、タネの提案通りになった。
後に兄弟は、全員争うようになったが、ツは全ての兄弟を出し抜き、森の動物を捕らえる罠、風を捕らえる帆を作り、ロンゴの子供の農作物たちを食べ、ハウミアの子供たちの野生の植物を引き抜いた。
ツの子供たちが大地と海の支配者になったが、ツは大地の母と天の父を崇めることを子供たちに教えた。
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