ヨーロッパ、北欧の伝承。名前の意味は、古くは「存在するもの」、「生き物」を
意味するゲルマン語だったが、次第に邪悪な精霊を意味するようになっていった。
北欧スカンジナビアではドワーフ、妖精、超自然的な生き物を包括的に表す言葉だという。
14世紀から16世紀にかけての英語では、この言葉はインプの意を含んで用いられたようだ。
またブリテン(イギリス)では不可思議な霊や妖精を曖昧(あいまい)に指す言葉だという。
古期サクソン語のウンセーレー・ウィヒトunsele wihtは神秘的な生き物を指した。
チョ−サーの『カンタベリ物語』の粉屋の話、ではワイトと危険なエルフを同じものとして扱っている。
20世紀以降では、ファンタジー作品、小説、ゲームなどで幽霊的な魔物をあらわす語として使われている。
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