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エルサレム Jerusalem >>関連項目一覧


イェルサレムとも。ユダヤ、キリスト教、イスラームに共通した聖地、古くからの巡礼地。名前の意味は「平和の町」。 もともとユダヤ民族の都市。

旧約聖書ではイェルシャライムYerushalayim、紀元前1300年代のアマルナ文書ではウルサリムUrsalimという記録がみえる。 ウルサリムは「神が平安を与えるように」という意味だという。アラビア語ではクドゥス(聖地)とよばれているようだ。

パレスチナ地方の古都。紀元前BC1230年頃、モーゼに率いられエジプトを出たイスラエル人はエリコ占領後、エルサレムを占領したらしい。
紀元前BC1010年頃、ダビデが、紀元前BC955年頃、ソロモンがイスラエル王となっている。 紀元前BC586年頃のユダ王国滅亡、第二次バビロン虜囚の時、エルサレムは破壊されてしまった。

紀元前BC538年、虜囚民が帰り、再建したが、プトレマイオス朝やローマの支配を受ける。

キリスト教にとってはキリストの宣教、受難、復活の地。キリストの処刑はAD30年頃という。 ローマ帝国のもとで巡礼地となるが614年ササン朝の支配、637年にはアラブ人が占領。 しばらくはイスラーム圏となり、ウマイヤ朝の時、有名な「岩のドーム」が造られた。このモスクをもった場所が メッカ、メディナに次ぐ聖地となった。

10889年、第一次十字軍があり、エルサレムを奪還するが、 十字軍が占領して創ったエルサレム王国は1291年に領土をすべて失って滅亡した。
1260年にモンゴル軍が完全に破壊したという。

1517年からオスマン帝国の長い統治下におかれる。

1917年イギリスの占領から統治下に。1948年まで続く。 現代、新市街の西エルサレムはイスラエル領、旧市街の東エルサレムはヨルダン領となっていたが、 1967年の中東戦争後、東エルサレムもイスラエルが併合した。現在は3大宗教、各教派が存在する複雑な聖地となっている。

聖墳墓教会の鍵はイスラム教徒の一家が預かっている。キリスト教会が管理権 をめぐって争わないための慣習で現在も続いているという。

 
関連項目一覧
ユダヤ 【文化地域項目】
キリスト教 【文化地域項目】
イスラーム 【文化地域項目】

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