ハイチ、カリブ海地域のブードゥー教における、儀式によって蘇った死者。
オウンガン、ゾボなどの呪術師が奴隷として働かせるためのもの。ゾンビのために、 新しい遺体が墓から持ち出されたり、死体を手に入れるため人を殺すこともあるという。
暗くならないと動かず、また太陽が昇る前に墓に戻らないといけない。暗闇でも、 ものが見え、障害物など避ける。塩が弱点で、塩に触れると自分が死者であることを自覚し2度と 復活しなくなる。
ゾンビは魂を持たない体であり、死体は、葬儀を経た後で魂が肉体から離れると考える。 寿命をまっとうせず、事故で死んだ者は「迷えるゾンビ」になることがある。夜の間、 墓から抜け出て歩き回るが、人間に危害は加えず、寿命だったはずの期間になると普通の死体に戻る。
同じカリブ諸島のアフリカ系伝承に、精霊をあらわす語にジュンビーjumbyがある。
参考資料
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関連項目一覧
ゾボ (ハイチ:魔術師)
ジュンビー (ハイチ:魔術師)
アフリカ (文化地域)
ブードゥー教 (文化地域)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary