イラン(ペルシャ)の歴史伝承。ササン朝ペルシャの最後の王。西暦652年没。
東はパキスタンやアフガニスタン、西はイラクまで[最大でトルコやパレスチナまで]およんだ
ゾロアスター教国の最後の支配者。現在のゾロアスター教徒の暦はヤズデギルド
の即位式に始まるヤズデギルド暦。
なおイスラム教シーア派では9世紀頃に成立したらしい伝承で、 このヤズデギルドの娘と4代目イマームが結婚していると伝わる。 イランがシーア派を信仰する一要因かもしれない。
その後のイランのゾロアスター教徒はインド方面へ逃れるか、 イランのムスリム(イスラム教徒)の迫害を受け人里離れた村、ヤズドやキルマン の砂漠の町へ強制移住させられ貧しい暮らしをしたようだがパフラヴィー朝のもとで 行動の自由などが認められ、この少数派の保護がなされ現在に至る。
参考資料
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世界宗教事典 (ヒネルズ:著 青土社)
他
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