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モモタロウ 桃太郎 >>関連項目一覧


日本の民話。五大御伽噺のひとつとして流布し、全国に伝承される。 川を流れてきた桃の中から誕生し、犬・猿・雉を供にして鬼が島に鬼退治にいく昔話の主人公。

桃の中から小さな姿で生まれ、老夫婦のもとで異常に早い成長をし、鬼退治をする。 日本古来の「水神少童」の信仰に由来するという。 古くは妻まぎの部分も語られていたというが、後に婚姻が欠落した。 中国では、桃は不思議な力がある果物とされている。

犬・猿・雉はきびだんごを渡すことでお供にする。 東ヨーロッパの同様の民話では、弓で脅して猛獣3匹を従えドラゴンを退治する話がある。 しかし、この犬・猿・雉がお供をするのは、十二支でいうと戌(西北西)、申(西南西)、酉(西)と鬼を退治するのに適した配置であるという見方もある。こうした思想的味付けは西遊記などに顕著だが、本来の物語のすじではないと考える。 通常の魔物退治の物語であれば、お供がつくか、または魔法の物品を手に入れるかするようだ。

きびだんごの黍は古代中国より神にまつり、食すと精気がみなぎるといういわれがあるようだ。 桃については日本書紀などにかかれたイザナギノミコトの冥界下りでヨモツクニから逃れる時、桃を魔物になげて逃れている。 中国でも西王母の不老長寿になる桃などがでてくる。

 
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