夜泣石 よなきいし 日本の神話・民話 :幻想世界神話辞典
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夜泣石 よなきいし

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日本の伝承、民話に出てくる奇石。現在の静岡県、小夜の中山の峠で、妊娠していた女性が 山賊に襲われ殺されてしまったが、切り傷から赤ん坊が生まれた。 そこへ突然現れた僧が近くの久円寺へ抱いていった。

その僧は、この寺の本尊の「子育て観音」だと知った住職が赤ん坊を育てた。 母親の霊はそばの石にのりうつって夜な夜な哀しい泣き声をあげるので 「小夜の中山夜泣石」と呼ばれ有名になった。

または「母親の霊が石にのりうつり、赤ん坊と共に泣いて、村人に知らせた」 あるいは「母親の幽霊が夜な夜な麓の店に飴を買いに訪れ、赤ん坊を育てた」などの話も伝わるようだ。

滝沢馬琴の『石言遺響』で取り上げられており、安藤広重の浮世絵『東海道五十三次』にも描かれている。

他の地域でも「夜泣石」という名前や泣く石や岩の伝承があるようだ。愛知県の夜泣石古墳に母子にまつわる伝承があって、 やはり泣き声がするという石がある。また福井県丹生郡にある大岩は、 その上に登ると馬のような声で泣くとも、結界を越えようとして番人に殺された比丘尼が泣く声がするのだともいう伝承がある。

参考資料
・水木しげるの妖怪文庫2

 

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